報道公開された岐阜工場の第2工場(5日、岐阜県安八町)

江崎グリコは5日、乳幼児用粉ミルク「アイクレオ」の新工場(岐阜県安八町)を報道陣に公開した。最先端のドライヤーで粉を乾燥、成形するなどし、湯とかき混ぜて溶けるまでの時間を従来の半分にした商品を生産する。

生産子会社グリコマニュファクチャリングジャパンの岐阜工場の新棟として4月に稼働した。投資額は約100億円。調合液を噴霧しながら乾かせる設備で、溶けやすい粉ミルクをつくる。重力を利用して形状を崩さず貯蔵容器に充塡する工夫も加え、塊ができにくくした。

生産手法の改善を受け、アイクレオのリニューアル商品の販売を6月から順次始めた。主力の「アイクレオ バランスミルク」シリーズは溶けるまでの平均攪拌(かくはん)時間が従来の85秒から32秒になったという。共働き世帯などの需要を見込む。

第2工場ではこのほか、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術を活用し、生産設備や倉庫、搬送設備などをネットワーク上で一元管理。各種のセンサーでデータを収集し、生産や品質を安定させる。包装資材の無人搬送ロボットなどを導入し、省力化も進めた。

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