産業用工業炉メーカーのエコムは5日、2029年7月期の単独売上高を24年7月期比43%増の35億円とする目標を掲げた中期経営計画を発表した。既存の自動車業界などに加えた新規顧客の開拓、関西電力やノリタケなど提携先との協業を強化する。デジタル技術で業務効率や生産性も高め、営業利益率は2.4ポイント増の15.1%を目指す。

同日発表した24年7月期単独決算は売上高が前の期比4%増の24億円、税引き利益が24%減の2億1000万円だった。豊田通商子会社の工業炉向けバーナー製造・販売事業の買収などで増収だったが、前の期に旧本社の売却益などを計上した反動で最終減益となった。25年7月期は売上高が7%増の26億円、税引き利益が10%増の2億3200万円を見込む。

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