11日の打ち上げ予定が延期された「H2A」。49号機を含め残り2機で退役となる(写真はH2A43号機)

三菱重工業は9日、大型ロケット「H2A」の49号機の打ち上げを当初予定の11日から延期すると発表した。発射場のある種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)の天候悪化が予想されるため。新たな打ち上げ日は未定。決定次第発表するとしている。

49号機は政府の情報収集衛星を搭載する。H2Aは三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発し、2001年に初号機を打ち上げた大型ロケット。日本の基幹ロケットとして高い打ち上げ成功率を誇る。H2Aは50号機を最後に退役し、国の大型ロケットの主力は「H3」に移行する。

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