内閣府は、地域の景気動向を把握できる業種で働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表しています。
8月の調査では、景気の現状を示す指数が49.0となり、前の月から1.5ポイント上がって3か月連続で前の月を上回りました。
調査の中では、九州地方の観光旅館組合から「お盆前に連休もあり例年より来客数が増加している」という声が出ているほか、北海道のスーパーから「お盆の帰省客と観光客の増加により来客数が伸びている」といった声が寄せられています。
一方で、8月は南海トラフの巨大地震への注意を呼びかける「臨時情報」が発表されたほか、台風の接近もあって「キャンセルが多発し大きく収入が減少した」などと観光業を中心に災害の影響が見られるという声もありました。
全体的な指数の回復を踏まえて、内閣府は景気の現状について「緩やかな回復基調が続いている」として1年3か月ぶりに判断を引き上げました。
また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は、前の月より2ポイント高い50.3と3か月連続で上昇しました。
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