スーパーでは野菜の価格が上がったが、売れ行きはよかった(福岡市)

九州経済産業局が9日発表した7月の九州・沖縄の百貨店・スーパー販売額(既存店、速報値)は前年同月比3.1%増と34カ月連続で前年を上回った。新規出店分を含めた全店販売額は3.2%増の1577億円だった。大雨や猛暑の影響などで増加率は6月より縮小したが、百貨店を中心に引き続きインバウンド(訪日外国人)需要が旺盛だった。

百貨店では既存店販売額が5.0%増となった。好調なインバウンド需要からバッグや財布など高級ブランド品が売り上げを押し上げた。客単価の高い中国人観光客の人数が回復しつつある。国内富裕層にも腕時計や美術、宝飾品などの高額品がよく売れた。

スーパーの既存店販売額は2.3%増えた。野菜は価格相場が前年同月より高かったものの売れ行きは堅調で、コメでも買い上げ点数が伸びた。前月より値上げの傾向は弱まっている一方、事業者からは「消費者が『値上げ慣れ』し始めているのではないか」との声も聞かれた。

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