インドのタタ・グループ系との提携を発表した東京エレクトロンの河合利樹社長㊨

【インド西部プネ=大西綾、花田亮輔】インド大手財閥タタ・グループ傘下のタタ・エレクトロニクスは10日、半導体製造装置大手の東京エレクトロンと提携したと発表した。タタ・グループはインド国内で半導体工場の建設を進めており、東京エレクトロンが人材育成などを支援する。

インドのモディ政権は製造業振興策「メーク・イン・インディア」を掲げ、補助金拠出などを通じ半導体産業の誘致・育成を図っている。日本企業も相次ぎ参入を目指している。東京エレクトロンもインド国内にマーケティング拠点を設置済みで、今回の提携でビジネスを広げる。主力の半導体製造装置の拡販も目指す。

タタ・グループはIT(情報技術)や自動車などの有力企業を抱えるインド有数の財閥。半導体事業への参入に意欲を示している。インド政府は2月末、タタのグループによる半導体工場の計画承認を発表した。

タタ・エレクトロニクスは台湾・力晶積成電子製造(PSMC)と組んで、西部グジャラート州に半導体の前工程を担う工場を建設する方針だ。別のグループ企業であるタタ・セミコンダクター・アセンブリー・アンド・テスト(TSAT)は、北東部アッサム州に後工程を担う拠点を設ける予定としている。

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