8月の輸出船契約実績は前月比では61.8%減だった

日本船舶輸出組合(東京・港)が11日発表した8月の輸出船契約実績(受注量)は、前年同月比14%増の45万総トンだった。前年同月を上回るのは7カ月連続となる。受注隻数は13で、内訳は鉄鉱石や穀物などを運ぶばら積み船が占めた。

24年7月との前月比では61.8%減だった。7月以降の新造船契約では船舶のサイバーセキュリティーに関する新規制が適用された。追加コストによる船価増のおそれがあり、6月に駆け込み受注が発生していた。7月の受注量も前月比で45.7%減となっていた。8月は「欧州などを中心に夏休みシーズンに入ったこともあり受注が減っている」(業界関係者)とみられる。

造船各社の8月末の手持ち工事量(受注残)は約3045万総トンだった。約3.4年分の工事量に相当し、高水準が続いている。

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