松屋フーズHDは「すし松」を関西に初出店する(開業時のイメージ)

松屋フーズホールディングス(HD)は、自社で運営するすし店「すし松 」を関西地方に出店すると発表した。松屋のすし店の関西出店は初めて。すし店は地盤とする東京など関東地方では好調な推移だ。関西進出をテコに店舗網を広げる。

「すし松 江坂店」(大阪府吹田市)を21日に開業する。同社が運営する牛丼チェーンの「松屋」や、とんかつ専門店「松のや」の店舗が近隣へ出店する立地にあり、グループ店舗との連携による物流効率化への期待も高い。

初出店に合わせて、開業から30日までの期間限定でマグロ3貫が味わえる「本鮪三貫盛」(税別590円)を税別500円で提供する。

牛丼チェーンの「松屋」などを運営する松屋フーズHDのすし店「すし松」(東京都北区の王子店)

すし松は、松屋フーズHDが2007年に1号店を開業した。来店客の注文を受けてすしを握り、出来上がったらレーンに流して渡すタイプの回転ずし店だ。「まぐろ(1貫)」(77円)や「玉子(1貫)」(同)など100円以下のメニューをそろえており、各種のすしを手ごろな価格で食べられるのが特徴となる。

東京など首都圏を中心に11店舗を構えており、吹田の店を皮切りに関西でも店舗を広げる方向だ。売り上げが見込める立地であれば郊外型の「ロードサイド」への展開も検討するという。同社の担当者は「新鮮なネタで最高の料理を提供する。多くの顧客に来店してほしい」と話した。

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