大阪ガスは11日、低炭素化への取り組みの達成度に応じて金利が変動する「トランジション・リンク・ローン」で300億円を調達すると発表した。三菱UFJ銀行と協調融資を、住友生命保険など6社と相対融資を受ける契約をそれぞれ締結した。資金は再生可能エネルギーや、二酸化炭素(CO2)排出が実質ゼロの都市ガス「eメタン」事業などにあてる方針だ。

借入期間や金利などは公表していない。トランジション・リンク・ローンは脱炭素への移行(トランジション)に向けた目標を設定し、具体的な使途を限定せずに資金調達できるのが特徴だ。都市ガス事業者がこのローンを契約するのは初めてだという。大ガスグループは供給網全体での2030年度のCO2排出量を17年度比で500万トン削減する目標を掲げている。

大ガスは5月に「トランジション・リンク・ボンド」を発行し、250億円を調達した。

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