米労働省が11日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2・5%上昇となり、前月(2・9%)を下回った。伸び率が前月を下回るのは5カ月連続で、2021年2月(1・7%)以来の低い水準となった。
CPI伸び率は市場予測(2・6%)も下回った。
内訳は、エネルギーが4・0%下落と1・1%上昇だった前月から下落に転じた。中古車は10・4%下落と前月(10・9%下落)に続き大幅に下落した。食料品も2・1%上昇で、前月(2・2%上昇)からやや減速した。
変動の大きなエネルギーと食料品を除くコア指数は3・2%上昇で、伸び率は前月と同水準だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は物価上昇(インフレ)鈍化を受け、17、18日に開く次回会合で利下げを開始する見通し。市場では下げ幅を従来通り0・25%にするとの見方が強まっている。【ワシントン大久保渉】
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