タムラ製作所は12日、電気自動車(EV)の充電器に使う新型の変圧器を開発したと発表した。内部構造を見直すことで従来品と比べて電圧の乱れを半減した。電気効率が高まり、変圧器の大きさを最大3割小さくできるという。2025年にも中国・広東省恵州市の工場で量産する見込み。
「HDF SW トランス」という名称の変圧器を開発した。EVの急速充電器や、EVから自宅などの電気を融通する「ビークル・ツー・ホーム(V2H)」システム向けへの採用を狙う。変圧器は通常、V2Hに1個、EVの急速充電器には6〜10個入っており変圧器が小さくできれば充電器の小型化につながる。
EV充電器の部品を巡っては、日本航空電子工業も7月に新製品を発売した。充放電用のコネクターで、充電時間を3割減らせるというものだ。足元では国内外でEVの販売台数の伸びは鈍化している。ただEVの関連業界は長期的には市場は拡大すると見込んでおり、関連メーカー各社が新製品開発に力を入れている。
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