シニア向けの新料金プランを発表する楽天モバイルの鈴木共同CEO(13日、東京都世田谷区)

楽天グループ傘下の楽天モバイルは13日、シニア向けプラン「最強シニアプログラム」を同日から開始すると発表した。65歳以上が対象となる。楽天ポイントを毎月110ポイント(110円相当)還元する。データ使用量の無制限プランなどで若年層の取り込みに成功しているが、シニア層の開拓は十分でなかった。シニアに的を絞った施策で巻き返しを図る。

既に導入している家族向けプラン「最強家族プログラム」と併用できる。併用した場合は通常料金から実質220円引きとなる。例えば、月額のデータ通信量が3ギガ(ギガは10億)バイト以内であれば、ポイントの割引を含めれば実質負担は858円となる。鈴木和洋・共同最高経営責任者(CEO)は「シニア層の取り込みはまだ頑張らないといけないが、伸びしろも大きい」と強調する。

楽天は2024年に入ってから、家族向けや子供向けなど世代の需要に合わせた料金プランを複数投入している。12日時点の全契約回線数は784万件を超えた。鈴木氏は「1000万件の大台も背中が見えてきた」と語る。楽天は24年内の携帯事業の単月黒字化を掲げており、達成には契約数の上積みがカギとなっている。

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