静岡県の食肉加工業者オオタヤ・ミート(浜松市)は13日、静岡地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約11億円。原料や資材価格の高騰で資金繰りが悪化しており、事業継続が困難になった。今後は同業大手の玉沢(同)のグループに入り、雇用を維持しながら立て直しを図る。
12月に玉沢が設立する新会社にオオタヤ・ミートの全事業を移す。事前に再建計画を用意する「プレパッケージ型」の破綻処理で素早い再建を目指す。約90人の従業員の雇用や取引先は維持する方針だ。
オオタヤ・ミートは1965年に創業し、資本金は1000万円。大手畜産メーカーから食肉を仕入れて加工し、小売店や給食業者などに卸している。2023年7月期の売上高は約19億円だが、最終赤字が続いていた。
スポンサーになる玉沢も浜松市に本拠地を置き、売上高は35億円程度。直売所や公式販売サイトも持つ。
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