「ラ コリーナ近江八幡」のバウムクーヘン工場(2023年1月、滋賀県近江八幡市)

滋賀県が13日発表した2023年の県内施設別の観光客数推計は、菓子製造・販売たねやグループの旗艦店「ラ コリーナ近江八幡」(近江八幡市)が8年連続で1位だった。延べ受け入れ数は409万人(前年比27%増)で、県の観光施設が単独で400万人を超えたのは記録が残る1991年以降では初めて。

「ラ コリーナ」は23年1月、来場者に製造工程を公開する「ガラス張り」のバウムクーヘン工場を新設し、集客の大きな柱となった。2位の多賀大社(多賀町、180万人)の2倍以上を集めた。県が世界文化遺産登録を目指す彦根城(彦根市)は8位の66万人で、前年の12位(52万人)から順位を上げた。

調査は年1000人以上の観光客が見込める県内の760地点について、市町からの情報を集計した。

23年の県全体の観光客数の推計は延べ5033万人で前年を11%上回った。新型コロナウイルスを巡る規制の緩和で3年連続の前年比増となったが、「コロナ前」の19年を7%下回った。23年の外国人観光客は45万人で全体の0.9%にすぎないが、前年の5.4倍に急増した。

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