空飛ぶクルマの運航システムのイメージ

ドローン(無人機)運航管理システムのテラドローン(東京・渋谷)は25日、空飛ぶクルマ向けの運航システムを開発すると発表した。ベルギーや米国のグループ会社と国外向けに共同開発する。世界で空飛ぶクルマの開発競争が激しくなる中、実用化された場合に必要なシステムを先駆けて開発する。

テラドローンはドローンの位置や速度などの状況を管理するシステム開発を手がけている。国内ではインフラ点検や測量に生かし、海外では農薬散布などの事業を展開している。この技術を応用して空飛ぶクルマが有人地帯などでも安全に離着陸できるようなシステムを作る。

テラドローンが51%を出資するベルギーのユニフライ社と、約35%の株式を持つ米国のアロフト社と共同開発する。ユニフライはドローン運航システムで欧米の約10カ国への導入実績があり、アロフト社は100万件以上のドローン飛行の申請などをしてきた。

完成時期などは未定だが、空飛ぶクルマ関連のメーカーや航空会社などの協業先を募集し、空飛ぶクルマ向け運航システムでのトップシェアを目指す。

テラドローンは2016年の設立。自動航行システムなどに強みを持ち、橋梁や工場などのインフラ点検のサービスを提供している。欧州や東南アジアで事業を広げ、国内外で500人以上の従業員を抱える。

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