ディスコの24年4〜6月期の連結純利益は前年同期比49%増の189億円となる見通し

ディスコは25日、2024年4〜6月期の連結純利益予想が前年同期比49%増の189億円になると発表した。4〜6月期として2年ぶりに過去最高を更新する。電気自動車(EV)や生成AI(人工知能)向けの高性能半導体を製造する装置の出荷が伸びる。為替の円安も業績を押し上げる。

純利益見通しは事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス)の236億円は下回った。

売上高は40%増の753億円、営業利益は60%増の271億円を見込む。EVなどに使うパワー半導体やAI関連の需要拡大で、精密加工装置の販売が増える。想定為替レートは1ドル=145円とし前年同期から約8円の円安を見込む。製品の8割以上を輸出しており、1円の円安が営業利益を年約13億円押し上げる。

ディスコは半導体市況の変動が激しく予測が難しいとして、通期の業績予想は開示していない。「パソコンやスマートフォン向けの本格的な需要回復は見えていない」(同社)といい、AIやパワー半導体向けが業績を支える。

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