協定を結んだNTT西日本の木上秀則副社長㊧と山下真知事(17日、奈良県庁)

奈良県とNTT西日本は17日、ICT(情報通信技術)を活用した豊かで活力のある地域づくりを目的とした連携協定を結んだ。NTT西が都道府県と協定を結ぶのは近畿では初めてで、観光や産業振興、人材育成などで協力する。周遊・滞在型観光の促進に向けて旅行者の人流や消費データを収集・分析するほか、訪日客が増加するなか国際相互接続基盤「オープンローミング」に対応した公衆無線LANの普及などでも連携する。

産業振興では、県が開催する中小企業向け勉強会に講師を派遣し、地域課題に対応したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を後押しする。事業共創と人材育成面では、県が三宅町で整備を計画する学生寮に構想段階からNTT西が参画し、同社が大阪市で運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」で企業と学生の交流イベントを共同開催する計画も進める。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。