H3はコスト削減を進めて商業利用を増やす

三菱重工業は18日、フランスの衛星通信会社ユーテルサットとロケットの打ち上げで合意したと発表した。2027年以降、日本の主力大型ロケット「H3」を使って衛星を複数回打ち上げる。具体的な回数は非公開。H3を使った打ち上げ輸送サービスの海外顧客は米通信大手ビアサット(旧インマルサット)に続いて2社目となる。

三菱重工がユーテルサットと打ち上げ輸送サービスで合意したのは初めてとなる。H3は三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した日本の新たな大型基幹ロケット。23年3月の初号機打ち上げは失敗したが、24年2月の2号機で打ち上げに初成功、7月の3号機で連続成功した。

H3は前身の大型ロケット「H2A」に比べてコストを低減し価格競争力を高めることを目指して開発された。将来的には打ち上げコストをH2Aの半額の約50億円に抑える。

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