紳士服大手はるやまホールディングス(HD)は本店所在地を岡山市内にある岡山青江本店と同じ場所に移すと発表した。12月1日付で移転登記する。本社機能は本店所在地を含む2拠点に分散する。同市中心部にある登記上の現本店・本社は老朽化したため、社屋と土地は売却し、移転候補地の選定を進めていた。

岡山青江本店は5階建てで1〜2階は店舗、3〜5階は倉庫などとして利用していた。本社機能のうち営業部門が移転し、主に3〜4階を使う。店舗の現場との近さを生かし、各業務の効率性を高める。

管理部門は現本社に近い「NTTクレド岡山ビル」にテナントとして入る。12月の登記変更日までに順次、移転作業を行う。事業子会社のはるやま商事、広告代理業のミックの本店所在地も同様に移転登記する。

はるやまHDは1955年に岡山県玉野市で創業し、86年に現本社に移転した。建物は移転前に建てられたもので60年ほどが経過しているという。新型コロナウイルス禍による在宅勤務の広がりでスーツ需要が低迷した経緯もあり、今回の移転は財務体質の改善につなげる狙いもある。

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