リニア中央新幹線をめぐっては、静岡県が着工を認めておらず、川勝前知事はトンネル工事現場周辺の地質などを調べる「ボーリング調査」についても中止を求めてきましたが、鈴木知事は調査には前向きな考えを示し、静岡県は水資源への影響を懸念する「大井川流域」の自治体の承諾が得られたなどとして、県内でのボーリング調査の実施については了解することを決めました。
これについてJR東海の丹羽社長は、19日の会見で「了解が得られたことは大変ありがたい。調査によって山の中の地質、水についても詳しくわかってくると思うので地域の方々の懸念の解消に寄与するのではないかと考えている」と述べました。
そのうえで「徹底した湧水量の管理をしてボーリング調査を実施し、調査中も県に対して毎日、進捗(しんちょく)や湧水量について報告する」と述べ、地元への情報提供を徹底する考えを示しました。
一方、丹羽社長は、在来線の一部の車両で車軸を取り付ける作業の際、社内で定めた目安を超える圧力がかかっていた問題で、該当する11本の車軸すべてを交換したとしたうえで、「今後も安全管理を徹底する」と述べました。
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