イオン銀行は25日、変動金利型の住宅ローンの基準金利を0.1%引き上げて年2.47%にすると発表した。5月1日に改定し、7月の返済分から金利上昇を反映する。実際に住宅ローンを借りる際の金利は優遇の適用である程度引き下げられるのが一般的だが、同行で借りるローンの返済負担は増える可能性がある。
同行の4月の住宅ローンの最優遇金利は0.38%で、5月分の金利は近く公表する見通し。基準金利の改定は2009年1月以来15年ぶり。
日銀が3月にマイナス金利政策を解除し、短期金利に連動する変動型の住宅ローン金利に上昇圧力がかかっている。住信SBIネット銀行も17日に短期融資の基準となる短期プライムレート(短プラ)を0.1%引き上げ、年1.775%にすると発表していた。
銀行は短プラに基づいて住宅ローンの基準金利(店頭表示金利)を決め、基準金利からどれだけ優遇するかで実際の適用金利が決まる。マイナス金利下で各行は住宅ローン金利を下げてきた。
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