京急でも緊急点検により、基準値超過の事例が明らかになった

京浜急行電鉄は20日、車輪と車軸からなる部品「輪軸」の組み立て工程で、圧入力値が社内規定の基準値を超えていたものが3本あったと発表した。点検の結果、安全は確保できているとして通常通り運行している。

JR貨物の車両で組み立て作業で不正があったことをきっかけに関東運輸局は12日、鉄道各社に緊急点検を指示した。JR東海や東京地下鉄(東京メトロ)でも同様の事案が発覚している。

輪軸は車輪と車軸を機械で圧力を加えて組み立てる。京急は輪軸3160本について緊急点検した。圧入力値が社内規定の基準値を超過した輪軸3本のうち2本は日本産業規格(JIS)の規定範囲内だった。原因について同社が「圧入力値が基準値を超えた際の取り扱いを明確に定めていなかったため」だとしている。

該当の輪軸については車輪幅のずれがないことや超音波による点検で傷などが見つかっていないことから安全に走行できると判断した。記録の改ざんなどはなかったとしている。

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