じもとホールディングスは、傘下で山形市に本店を置く「きらやか銀行」の業績悪化で昨年度、大幅な最終赤字に陥り、国が保有する優先株への配当ができなくなったため、国の実質的な管理のもとで経営再建を進めていて、20日、再建に向けた「経営強化計画」を発表しました。

それによりますと、資本業務提携を結ぶネット金融大手のSBIグループとの連携を強化し、このグループらが宮城県内に建設を予定している半導体工場プロジェクトで融資の対応や中小企業などとのビジネスマッチングを展開するほか、デジタル化を進めて営業体制の増強をはかるなどして業績の回復に取り組むとしています。

また、きらやか銀行は赤字の原因となった有価証券の運用といった分野で外部から専門人材を招くなどして体制の再構築を行うということです。

その上で、今月が期限となっていた公的資金200億円について、返済期限を13年後に延期することが国から承認を得られたとして、今後、計画に基づいて返済を進めるとしています。

じもとホールディングスは今後、経営陣を刷新して新たな体制のもとで経営の立て直しを進めていくことになりますが、公的資金の返済に向けて計画を着実に実行できるかが問われます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。