定例記者会見で話す鈴木知事(20日、静岡県庁)

静岡県の鈴木康友知事は20日の定例記者会見で、リニア中央新幹線開業後の東海道新幹線について「県内停車がどれほど増えるかJR東海に試算してほしい」と述べた。開業後の県内メリットを問われ答えた。実際に要請するかは明らかにしていないが、「県民へのアピールにもつながる」と期待を示した。

県内には新幹線沿線で最多の6駅があるが、「のぞみ」はすべて通過する。JR東海はリニアの東京・品川-大阪間の全線開業後、県内停車が増える可能性に言及している。鈴木知事は「試算が多少ずれるのは構わない。今の時点でこれくらい増やせそうと発表してほしい」と語った。

17日にはリニア着工の前提となる県内でのボーリング(掘削)調査を容認した。鈴木知事は県がJR東海に解決を求める28項目のクリアと、水資源への影響を懸念する大井川流域住民への長期的な安心の担保は前提と話した。「それらが整った上で(政治的な)決断をしたい」と従来の持論も述べた。

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