自転車販売のあさひが24日発表した2024年3〜8月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比12%増の32億円だった。自社ブランドの電動アシスト車の販売が伸びたほか、店舗人材の配置の見直しなど効率化も増益に寄与した。

売上高は6%増の464億円で、同期間としては過去最高だった。物価高で業界としては新品の買い控えもあったが、全国の店舗網を生かして修理需要をつかんだ。修理件数の増加に加え、23年12月に修理工賃を約3割引き上げたことも収益改善につながった。中間配当額は前年から2.5円引き上げ、25円とした。

25年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比6%増の825億円、税引き利益は18%増の36億円を見込む。自転車販売は新生活が始まる春ごろに増える傾向があり、あさひも通期利益の多くを上半期に稼ぐ。

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