新たなワクチンについて説明する小林大吉郎社長(25日、東京都中央区)

明治ホールディングス傘下のMeiji Seikaファルマは25日、新型コロナウイルスの変異型に対応したワクチン「コスタイベ筋注用」の説明会を開いた。小林大吉郎社長は従来製品と比べて少量でもウイルスに対処できる抗体の量を長く保てるとした。今回は約430万回分の供給を予定する。

コスタイベ筋注用は「レプリコン」と呼ばれるmRNA(メッセンジャーRNA)を改良したワクチンになる。小林社長は「従来より投与量が6分の1から10分の1と少量で済み、効果が長続きする。年1回の定期接種にはふさわしいと考えている」と述べた。臨床試験(治験)データを元に有効性についても説明した。

ワクチン製造については、原薬から製剤まで一貫して国内で生産する方針も明らかにした。医薬品の受託製造を手掛けるアルカリス(福島県南相馬市)と連携し、2026年以降に稼働予定の工場を含め「段階的に実現していく」(小林社長)という。

同社は13日、オミクロン型の派生タイプに対応した新型コロナワクチンの承認を取得したと発表していた。

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