スズケンは25日、遠隔でも薬を飲んだか確認できるシステムを開発したと発表した。患者が専用のパックから薬を取り出すと、データが医療従事者に共有される。患者の状況を可視化し、より早い服薬支援や効果的な治療の提案につなげられると見込む。同社は10月からがん研究会有明病院(東京・江東)と、治療効果の向上を目指した共同研究を始める。

抗がん剤を服用すると嘔吐(おうと)など強い副作用が出る傾向があり、治療の中断や中止につながる場合もある。これまでは、通院でがん治療する患者の在宅時の服薬状況が確認しづらかった。スズケンは「数年後に製品化を目指す」と説明する。

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