サントリーホールディングスは、来年4月から基本給を一律に引き上げるベースアップや定期昇給分などを合わせて7%程度の賃上げを行う方針を明らかにしました。

ベースアップを行うのは3年連続で、7%程度という水準は、ことしの春闘での上げ幅と同じになります。

会社では、これから労働組合と交渉を行うことにしていますが、早期に大幅な賃上げを表明することで、人材の確保を有利に進めるねらいがあります。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長は「物価の上昇以上に賃金は上がることを定着させることが肝要だ。社会全体で継続的な賃金上昇を実現し、経済のさらなる好循環につなげていくことを目指したい」とコメントしています。

ことしの春闘をめぐっては、労働団体の連合の集計で平均の賃上げ率が5.10%と33年ぶりの高い水準になっていて、物価の上昇傾向が続く中、来年も賃上げの動きが広がるか注目されます。

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