政府の情報収集衛星を載せ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられるH2Aロケット49号機=26日午後2時24分(共同通信社ヘリから)

三菱重工業は26日、大型ロケット「H2A」の49号機の打ち上げに成功した。搭載した政府の情報収集衛星「レーダ8号機」を所定の軌道に投入した。H2Aの打ち上げ成功は43回連続。2001年の初成功から20年以上にわたり日本の宇宙開発を支えたH2Aは次の50号機を最後に退役し、今後は新型ロケット「H3」が主役を担う。

H2Aの49号機は種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から定刻の午後2時24分に打ち上げられた。当初は9月11日の予定だったが天候悪化が予想されるとして延期。再設定された9月16日も上空の風が強く26日に再延期していた。

ロケット開発を巡っては世界で競争が激化している。先行する米スペースX社は打ち上げ回数で他社を大きくリードする。日本勢は新型のH3初号機の打ち上げに失敗したものの2、3号機は連続で成功した。今後は打ち上げコストをH2Aの半額の約50億円まで減らすことを目指す。

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