ラピダスは、自動運転の機能やAI=人工知能などに欠かせない先端半導体の国産化を目指し、トヨタ自動車やNTT、ソニーグループなどが出資しておととし設立されました。

2027年ごろの量産化に向けて北海道千歳市で新工場の建設を進めていますが、量産には巨額の資金が必要で、どう資金を調達するかが課題となっています。

こうした中、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行と日本政策投資銀行がラピダスへの出資を検討していることが分かりました。

出資額は日本政策投資銀行が50億円から100億円を検討しています。

また、メガバンク3行は、銀行が取得できる議決権の上限となる5%の範囲内で出資を検討しています。

ラピダスは、銀行のほかにも株主となっている企業に対して出資を求めていて、全体で1000億円規模を目指していますが、この水準となった場合、銀行による出資は最大で250億円程度となる見通しです。

ラピダスには国も9000億円余りの支援を決めていますが、今後は銀行以外からの資金調達を着実に進められるかが焦点となります。

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