社労士は顧問先からの労務相談に対して、生成AIを活用して回答文書の作成を効率化できる

社会保険労務士向けのウェブサービスを提供するFlucle(フラクル、大阪市)は26日、ベンチャーキャピタル(VC)のジェネシア・ベンチャーズなどから約2億3000万円を調達したと発表した。足元の正社員は17人だが、調達した資金を活用して2024年末までに30人程度まで増やす。

フラクルが提供するサービス「HRbase PRO(HRベースプロ)」は、全国に2万4000社社ほどある社労士事務所のうち、数百社が利用しているという。社労士が顧問契約を結ぶ企業から労務相談があった際に、生成AI(人工知能)で回答を出力する機能などを提供している。

例えば「育児休業給付金の支給額はいくらですか」と入力すると、厚生労働省の資料など関連する情報を添付した回答が出力される。調達した資金を活用して、労務相談に特化した生成AIの精度向上や、音声入力への対応など新機能を開発する。

今回実施した第三者割当増資を引き受けたのはジェネシア・ベンチャーズに加えて、SMBCベンチャーキャピタルや三菱UFJキャピタル、サイボウズなど。

フラクルは社労士の三田弘道氏が2015年に設立したスタートアップ。三田氏は関西のスタートアップ経営者が事業成績を競い合う「秀吉会」に参加している。

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