アメリカでは26日、経済指標の発表が相次ぎ、このうち新規失業保険の申請件数が市場の予想を下回ったことから、投資家の間では雇用情勢への安心感が広がりました。

このためニューヨーク株式市場では買い注文が優勢となり、主要な500社の株価で算出する「S&P500」の株価指数が最高値を更新しました。

またニューヨーク商品取引所では、取り引きの指標となる金の先物価格が一時1オンス=2700ドルを超え、最高値を更新しました。

イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で攻撃の応酬が続くなど、地政学的なリスクが高まっていることに加えて、アメリカ大統領選挙を控え今後の政策に対する不透明感が根強いことを背景に、安全な資産とされる金を買う動きが続いています。

市場関係者は「アメリカのFRB=連邦準備制度理事会による利下げを受けて、このところドルが下落傾向にあることも金が投資先の1つに選ばれる要因になっている」と話しています。

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