セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の総合スーパー(GMS)、イトーヨーカドーで基幹店だった津田沼店(千葉県習志野市)が29日、開業から46年の年月を経て閉店する。千葉県はヨーカ堂発祥の地とされる東京都の東部に隣接し、店舗数も比較的多かったが、今後は柏店(柏市)、姉崎店(市原市)の閉店も決めている。

イトーヨーカドー津田沼店では閉店セールが続いてきた

1977年に開業した津田沼店は、ヨーカ堂の全店で売り上げトップとなったこともあった有力店舗だが、近年は後発で近接するイオンモールなどに対して劣勢に陥っていたとの指摘もある。

千葉県は東京湾沿いに広い駐車場を備えた巨大ショッピングセンターが並んでいるのが特徴で、集客力の高い商圏や買い物の仕方が大きく変わった影響もあったとみられる。

津田沼店の閉店は多くの買い物客に惜しまれる半面、近隣では2023年にパルコも閉店し、市街地の抜本的な再生策が必要になっている。店舗は新京成線(25年春、京成電鉄に吸収予定)の新津田沼駅と一体的な構造で好立地が特徴だが、建屋は大きく老朽化しているだけに「後継店舗はまだ決まっていない」(習志野市)とされる。

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