メトリコンの買収で豪州における戸建て住宅会社は4社となる(イメージ)

住友林業は30日、オーストラリアの住宅最大手のメトリコンを買収すると発表した。メトリコンの株式の51%を約112億円で取得する。今回の買収でグループでの戸建て住宅着工戸数は豪州で首位となる。国内市場が伸び悩む中、機会があればM&A(合併・買収)を積極的に行う方針だ。

現地子会社を通じて連結子会社化する。メトリコンの買収で豪州における戸建て住宅会社は4社となる。メトリコンはメルボルン周辺など既存のグループ会社が未進出の都市での販売実績がある。

資材の共同調達や外国への設計図の外部発注などの共通化で経営の効率化を図る。住友林業のアジア・オセアニア事業部長の野本康一氏は「豪州を米国に次ぐグローバル事業の柱として強化していく」と語った。

豪州は移民政策などにより人口増加に伴う住宅不足が問題になっており、堅調な市場拡大が見込めるという。メトリコンの買収により、2030年までの豪州での戸建て住宅供給戸数の目標を従来から1.8倍の1万戸に引き上げた。

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