大阪、京都、神戸の各市にある主要百貨店9店舗が1日発表した9月の売上高(速報値)は4店舗が前年実績を下回った。前年のプロ野球・阪神タイガースとオリックス・バファローズのリーグ優勝セールの反動で、売上高を大きく落とす百貨店があった。インバウンド(訪日外国人)消費の活況で2桁増収となる百貨店も3店舗あった。
阪急阪神百貨店の阪神梅田本店(大阪市)は前年同月比19%減と、タイガース優勝セールがなくなったことが響き、下落幅が最も大きかった。前年にバファローズ優勝セールを開いた近鉄百貨店のあべのハルカス近鉄本店(同)も10%減だった。大丸心斎橋店(同)と大丸京都店(京都市)は微減だった。残暑が続いたことで秋物衣料の販売が鈍かった。
2桁の増収を確保したのは13%増の阪急うめだ本店(大阪市、メンズ館含む)と13%増の大丸梅田店(大阪市)、18%増の高島屋京都店(京都市)。阪急うめだ本店では免税売上高が3割増と全体をけん引したほか、化粧品やバッグなどが好調を維持した。
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