買収によって東北エリアの施工体制を強化する

防災システムの能美防災は1日、電気通信工事を行うシステムズ(仙台市)を買収したと発表した。同日付でシステムズの全株式を取得して子会社化する。買収額は明かしていない。システムズの持つ技術や地域の顧客基盤を生かし、東北エリアで防災分野の施工体制を強化する。

人手不足の深刻化を受け、能美防災は電気工事などの現場をこなしきれない課題があった。システムズは東北エリアで放送や防災システムの設計や施工、保守を手掛けている。地場に強い企業を子会社にすることで施工能力の向上を図る。

能美防災は中期経営計画の取り組みの一環として積極的なM&A(合併・買収)を掲げ、3年間でサプライチェーンの強化なども含めて300億円投じる計画だ。これまでに九州と北海道で電気設備工事を担う会社を子会社にした。

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