構造物の形状を点の集まりとして測量する技術を使い、仮想空間上に建物の内部を再現する

三菱電機は1日、オフィスビルや工場など建物内部のデータを測量し、仮想空間上に再現するデータ基盤「ジオクローバー」の基礎技術を開発したと発表した。2026年以降に商用化する。建物の設備の配置を決めたり、内装を設計したりする際の利用を見込む。

構造物の形状を点の集まりとして測量する技術を使ってデータを集め、高い精度で仮想空間上に建物の内部を再現する。例えばオフィスビルの座席配置を検討する際には、西日が差す一角に植物を置くことでどの程度の空調の省エネルギーにつながるかをシミュレーションすることもできる。

建物や設備の3Dデータを継続的に収集し蓄積することで、これまで見逃していたわずかな経年変化も捉えることができるようになる。三菱電機は今後、ジオクローバーを使った仮想現実(VR)端末向けのコンテンツの制作も計画する。

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