飲食エリアのフードホールでは飲食店で購入したものを楽しむことができる(2日、松江市のカラコロ工房)

松江市の観光施設「カラコロ工房」が約1年半の改装を終え、2日に飲食エリアを先行開業した。島根県の食材を使う居酒屋やイタリアンなど9店が入るほか、県産食品や工芸品などを扱うマーケットも設けた。午後11時まで営業する店もあり、手薄だったナイトタイムエコノミー(夜間経済)の活性化につなげる。

松江市の上定昭仁市長は「国内外の観光客のほか、地元の人にも改めて松江の魅力に気づいてもらえる施設になれば」と期待を示した。

飲食ができるテラスを取り囲む形で9店が出店する。いずれも島根の食材を使ったメニューを用意し、観光客らに気軽に地元の味を楽しんでもらう。マーケットで買った食品をテラスで食べることもできる。

12日には茶道や陶芸など松江の文化を体験できるエリア、11月2日には地元の工芸家らの作品を展示するギャラリーがそれぞれ開業する。

「カラコロ工房」は日銀の旧松江支店の建物を利用し、23年4月から改装していた。名称は小泉八雲がげた履きで橋を渡った「カラコロ」という音が由来だ。

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