新設する賃貸ラボ施設には、シェアオフィスや共用のラボなどが設置される(イメージ)

福岡地所は3日、バイオ関連企業向けの賃貸ラボ施設を、九州大学の馬出病院キャンパス(福岡市東区)内に開設すると発表した。バイオ系スタートアップに貸し出すほか、実験機器などを共用で利用できるシェアオフィスを設置し、創業間もない企業でも利用しやすくする。同社がバイオ系施設を手掛けるのは初めてで、2025年12月末の竣工を目指す。

同施設は地上6階建てで、延べ床面積は約1万平方メートル。4〜6階にはスタートアップ向けのオフィスとラボを設置し、最小区画で54平方メートルから貸し出す。

2025年12月末の竣工をめざす福岡地所の賃貸ラボ施設(イメージ)

1階にはインキュベーション施設としてシェアオフィスを設置。スタートアップの中でも特に創業間もない企業などの利用を見込んでおり、共用の実験機器を利用できるほか、資金調達やビジネスマッチングなどについて専門アドバイザーに相談できるようにする。

運営は福岡地所が担う。同社は福岡市の創業支援拠点「Fukuoka Growth Next(FGN)」の運営にも携わっており、これまでに培ったスタートアップ支援のノウハウを生かす。

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