プラットフォームにはNTTドコモ・ベンチャーズ、YKKAPらが参加する(4日、東京都千代田区)

医療新興のトータルフューチャーヘルスケア(TFH、東京・港)は4日、NTTドコモ・ベンチャーズや中部電力、YKKAP、大東建託の4社と連携し、高齢者の自宅での体調急変リスクを早期発見するプラットフォームを開発すると発表した。高齢者の心身が衰える「フレイル」や認知症のリスクを生活空間で検知し、必要に応じて医療機関での治療につなげる。

TFHは認知症と脳卒中などの疾患の兆候でもある高齢者の転倒に着目している。住宅の天井に取り付けたセンサーによって転倒を発見し、バイタルデータの異変を把握すれば家族・介護スタッフに通知し、治療につなげる。例えばNTTドコモは異変を検知した後にオンラインで診療・健康相談できるようなシステムを開発する予定だ。

すでに特別養護老人ホームの一部で実証実験を進めている。今後は慶応大学病院などでも導入し、2025年以降に販売を始める。TFHの佐々木経世代表は「急変、軽症での早期発見により、社会的課題でもある医療費、介護費の削減に貢献したい」と語った。

TFHはコンサルティングを手掛けるイーソリューションズ(東京・港)から2023年4月にスピンアウトし、予防医学に取り組むスタートアップとして設立した。今回連携する4社も出資している。

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