PDRファーマは放射性医薬品を製造する(同社ホームページ)

ペプチドリーム傘下で放射性医薬品を製造するPDRファーマは4日、同社の従業員2人に被曝(ひばく)が発生したと発表した。うち1人は原子力規制委員会などが定める放射線量限度の基準値、年間50ミリシーベルトを超える54.2ミリシーベルトが検出されたという。すでに規制委に報告したといい、今後再発防止策を含む報告書を提出する。

同社によると、9月9日にPDRファーマの生産研究拠点「川崎PETラボ」(川崎市)で作業をしていたところ従業員2人が被曝したという。放射線の放出能力が減少するまで待って、外部事業者に放射線被曝量を確認したところ、基準値を超える被曝が分かった。

従業員2人は医療機関を受診しているが、現時点で健康被害は確認されていないという。同社は「各種業務プロセスを見直すとともに従業員への再教育を行い、類似事案の発生防止に取り組む」としている。

PDRファーマは陽電子放射断層撮影(PET)検査や治療用の放射性医薬品を開発、製造、販売している。

【関連記事】

  • ・PDRファーマのアルツハイマー診断薬、軽度にも対象拡大
  • ・茨城・東海村のJCO臨界事故25年で黙とう

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。