宝産業の買収を通じてラーメン事業を底上げする(グループ企業が運営するシンガポールのラーメン店)

吉野家ホールディングス(HD)は26日、ラーメン店向けに麺やスープなどの製造を手がける宝産業(京都市)を買収すると発表した。同社が国内外で持つラーメン関連の製造技術を取り込むことでラーメン事業の調達網を強化する。吉野家HDはラーメン店を牛丼店とうどん店に次ぐ収益源に育てる方針を掲げており、買収でラーメン事業の底上げにつなげる。

26日付で株式譲渡契約を結び、5月1日付で宝産業の全株式を取得する。買収額は非公表。宝産業は1970年に京都で創業しラーメン店向けの麺、スープ、タレなどの関連商品の開発や製造を手がけている。国内では京都工場(京都市)と関東工場(千葉県野田市)の2工場を持つほか、インドネシアやタイ、米国など海外にも生産拠点を持つ。

吉野家HDは子会社のウィズリンク(広島市)やせたが屋(東京・世田谷)を通じて国内外でラーメン店を展開している。吉野家HDは宝産業を傘下に加えることで「ラーメン事業のバリューチェーンの更なる強化につながる」としている。

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