記者会見する葛原守社長

「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋が7日発表した2024年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比10%増の15億円だった。減損損失を前年同期に3億8300万円計上した反動がでた。営業利益は3%減の24億円だった。スパイスやコメといった原材料の仕入れ値のほか、物流費や広告宣伝費が膨らんだ。

売上高は10%増の295億円と、上期としては過去最高だった。国内のカレーハウスCoCo壱番屋既存店の客数が2.3%増加したほか、カレーメニューを値上げした効果がでた。海外事業では台湾や北米が堅調だった。同日記者会見した葛原守社長は「北米事業は少しずつ認知が広がる中で、売り上げが徐々に伸びている」と説明した。

通期予想は据え置き、売上高は前期比12%増の615億円、純利益は15%増の31億円を見込む。コメの仕入れ価格が上昇すると見込み、フランチャイズチェーン(FC)店への卸価格に転嫁する計画だ。今後、カレーハウスCoCo壱番屋のFC店をグアムで開くほか、つけ麺店を関西で出店拡大する。

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