スーパーの運営を手がける「イオンリテール」は、9月、会社を辞めた人が再入社を行う際の人事制度をおよそ40年ぶりに変更しました。

この中では、就職活動で内定を辞退した大学生などを対象にした新たなルールも設けられ、卒業して3年以内に入社を希望した場合、人事担当者の面談を経て優先的に採用することにしています。

このほか、一度退職した人については、これまで育児や介護などやむをえない事情で退職した場合のみ再入社を認めていましたが、転職などで会社を離れた人も採用する方針に変更し、多様な人材の確保を目指すことにしています。

イオンリテールの近藤健司 人事総務本部長は「人材の確保はどの分野でも厳しさが増している。内定を辞退された人は、私たちが一度、入社してもらいたいと思った人なので、いつでも歓迎しています」と話していました。

このほか、三菱UFJ信託銀行や三井住友海上なども、内定を辞退した人が再び採用試験を受ける際に書類審査をなくすなど、優先的に選考する取り組みを始めていて、人材をつなぎ止めるための対策が広がっています。

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