ビーコンに近づくと音声コンテンツが再生される(画像はAR音声のデモの様子)

エイベックスは8日、博報堂と音声AR(拡張現実)事業で連携すると発表した。音声ARは街中のあるスポットに近づくとスマートフォンで音声コンテンツが楽しめる技術だ。連携により、知的財産(IP)を組み合わせた音声ARのサービスを自治体や企業に広げる。

新サービス名は「SARF+(サーフプラス)」。コンテンツの企画・制作から収益化までを担う。従来エイベックスが単独で音声ARを提供してきたが、博報堂と組むことで課金や利用者のデータ分析の機能を加える。

音声ARはスマートフォンに専用アプリをダウンロードしてスポットに数メートルまで近づくと、位置情報や「ビーコン」(電波受発信器)と連携することで音声が流れる仕組みだ。美術館の音声案内のようなイメージで、これまでアニメの「聖地巡礼」や音を使った謎解きなどに活用されてきた。

例えば福島県会津若松市では昼は通常の観光案内、夜は肝試しのコンテンツを提供しており、町のエンタメ化やオーバーツーリズム解消につながると期待されている。

両社は協業の第1弾として、10月11〜27日に大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)のなんば駅など8駅で「EXILE」などが所属する芸能事務所「LDH JAPAN」のアーティストの限定音声コンテンツを提供する。

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