アステラス製薬は認知症向けの遺伝子治療薬候補を開発・商業化できる権利を英バイオ企業から取得した

アステラス製薬は8日、認知症向けの遺伝子治療薬候補を開発・商業化できる権利を英バイオ企業から取得したと発表した。まず一時金などとして最大5000万ドル(約73億円)を支払う。さらに開発などの進捗に応じて最大約21.8億ドルを支払う可能性がある。

遺伝子治療製品を開発する英バイオ企業のアビアドバイオと契約を締結した。アステラスは同社の新薬候補「AVB-101」について全世界で開発・商業化する権利を得る。現在、初期段階の臨床試験(治験)を進めている。

認知症の一つである「前頭側頭型認知症」向けに開発する。脳の一部である「前頭葉」などに異常が生じる。若年で発症する例が多く、人格変化や行動障害などの症状がある。国内には約1万2000人の患者がおり、現時点では疾患に対する根本的な治療法はないとされる。

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