アスエネが手掛ける二酸化炭素排出量の算定サービスの画面イメージ

二酸化炭素(CO2)排出量の算定サービスを手掛けるアスエネ(東京・港)は9日までに、東京大学発スタートアップのE4G(東京都調布市)を買収した。買収額は非公表。E4Gは、ESG(環境・社会・企業統治)のデータ収集・分析を手掛けている。

E4Gは2022年創業で、人工知能(AI)を活用して企業の「サステナビリティーレポート」や有価証券報告書といったオープンデータを自動で集めるプラットフォームを開発してきた。同社の持つESGにまつわるデータ収集・分析の手法を生かして、アスエネの顧客企業の脱炭素経営を後押しする。

上場企業は23年3月期決算から有価証券報告書に環境や社会に関するサステナビリティー情報の開示欄を新設するよう義務づけられた。非財務情報開示への取り組みは急務となっているものの、標準化されていないデータを集めるノウハウが不足している。アスエネは今回の買収を通じて、開示を含めたプロセスを自動化して利便性を高める。

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