首都高速道路は、タイの首都バンコクに設立した初の海外子会社「首都高インターナショナル・タイランド」の営業を9月から始めたと発表した。道路などのインフラ整備や維持管理に関し、技術的なコンサルティングや研修を提供する。タイでもインフラの老朽化が始まっており、国内で培ったノウハウを生かす。

バンコクの子会社は6月に設立し、首都高が49%、タイに拠点を置くみずほフィナンシャルグループのMHCBコンサルティングが34%を出資した。これまでもタイに駐在員事務所を置き、専門家を派遣するなど技術協力をしてきたが、現地法人を置くことで協力関係を深める。

タイやその周辺国では、道路インフラの老朽化対策のほか、トンネル建設、高架橋拡幅計画などが進む。現地法人の社長に就任した首都高海外・社会インフラ事業部の新垣博史部長は「タイには高架道路が多くあり、首都高と似ている部分がある。培った経験と技術力を生かしたい」と話している。

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