宮下知事㊧と面会する電事連の佐々木副会長㊨(10日、青森県庁)

大手電力会社でつくる電気事業連合会(電事連)の佐々木敏春副会長は10日、青森県庁を訪れ、フランスから返還される低レベル放射性廃棄物(CSD-C)を高レベル放射性廃棄物(核のごみ)に交換したうえで受け入れ、六ケ所村の日本原燃の施設に貯蔵する計画への変更を申し入れた。宮下宗一郎知事は「検討する状況にない」として受け入れを拒否する考えを示した。

CSD-Cに関しては2019年、日仏の事業者間で33年までの返還完了を設定した。しかし、CSD-Cの数量が1800本と多く、期限を守ることが難しくなった。電事連はCSD-Cを放射線による影響が等価となる核のごみ20本に交換し、輸送回数を減らすことで対応したい考えだ。

佐々木副会長は記者会見で「必要な選択肢」と強調したうえ、引き続き丁寧な説明を続ける意向を示した。

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