翻訳サービスは企業の海外向けIRや映像作品の海外発信などの需要を見込む

ベクトルは10日、人工知能(AI)で動画を自動翻訳するサービスを始めたと発表した。50カ国以上の言語に対応し、指定した言語の音声動画に変換する。話し方のトーンも再現し、違和感を持ちにくくする。通訳による翻訳サービスより最大で9割安くできる。企業の海外向けIR(投資家向け広報)や映像作品の海外発信などの需要を見込む。

子会社のシステム開発会社オフショアカンパニー(東京・港)を通じ、「AI動画翻訳くん」を企業などに提供する。顧客がサービスのサイトに動画をアップロードするとAIが翻訳し、人による最終チェックを経て最短2営業日で翻訳済みの動画を提供する。翻訳精度は95%超としている。

翻訳する動画の長さは1本あたり最大30分を想定する。1本2万~5万円程度で請け負う。オフショアカンパニーによると、人による翻訳サービスは1本15万円程度かかるという。サービス開始から1年で100社から受注し、動画3000本の翻訳を目指す。

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